セカンドベストはなんだ?

最善の策が取れなくても良い。最善を尽くすことがダイジ。

Macmini mid2011(MC815J/A) 初めてのMac、そして戸惑い

生粋のドザ(DOSer/windowser)だったけど、
Mac-miniを購入。

Macminiにした決め手

Macmini mid2011(MC815J/A)の良いところ

1. 圧倒的な静音性(ほぼ無音)
2. 低消費電力とそれなりのスペック
3. 実質5万を切る価格
4. 洗練されたデザイン

経緯

そもそもUMPCが1台あれば、
普通にネットブラウジングするのには困らない。
そんなにパソコンにこだわりがないなら、
「うさぎ小屋」の日本の住宅事情を考慮すれば、
ノートPCが鉄板の選択だろう。

Lenovo¥ 38,781


だけど、書斎なり勉強部屋なりで、
机と椅子に座って使うなら、
大きなモニタとワイヤレスのマウス、キーボードのデスクトップのほうが
圧倒的に使いやすいのも事実。

オタクならデスクトップだろ

おそらくPCに詳しい人(=オタク)なら、
ノートPCとは別に、真っ黒な自作タワーPCを
部屋に鎮座させてるケースが多かったと思う。
(思う、というか、自分がそうだったのだけども)

スペックと静音性をデスクトップに求めると?

ことの始まりは「静音性」を気にしだしてから。
デスクトップPCは、スペック重視で、
テレビの録画、動画の編集、エンコ、RAW現像等々、
負担の重い処理もこなせるように、パワフルなCPUや
大容量のHDD、電源を搭載している。
だから、容量の大きなPDFを開いても、
FLASH満載のウェブページを見ても、
同時処理がサクサク軽快!だった。


だけど、パソコンってやつは、
ハイスペックになればなるほど、ファンの音がうるさくなる。
「高速処理」→「排熱増える」→「ファンの回転数上がる」
→「ブーン⊂二二二( ^ω^)二⊃」
そりゃあ、Pentium4世代に比べれば、
いまのCore-i世代はめちゃくちゃ静かになっている。
製造プロセスの微細化云々で、
PCは日進月歩にハイスペックで省エネになっている。
だから、家電量販店に置いてある状態では、
まず気にならない。
だけど、自宅で音楽もかけず、静かな状態で集中して
作業をしたい時、
PCのファンの重苦しい音は、めちゃくちゃに邪魔になる。
いや、気にならない人も世の中にはいるのだろう。
だけど、私にとって、
「集中」とは禅寺で座禅を組んでるが如き「静けさ」だ。

ファンレスPCとAtom

そうした「無音」を求めるような神経質なユーザは
「ファンレス」のPCを選んできた。
Atomのような低消費電力のCPUと最小限のメモリ、
そしてファンレスのAC電源が代表的な構成だ。
H.264フルHD再生ができるビデオ機能を内蔵し、
「ファンレス対応」をうたったAtom搭載マザーは、
家電量販店の自作パーツコーナーで、相当売れていた記憶がある。

インテル¥ 7,161

ファンレスからゆるく回す時代に

いまやパソコンの使用シーンの80%以上は、
ウェブブラウジングだと思う。
無音でフルHD再生を謳うファンレスAtomに死角はないように思えた。
だが、実際にはやっぱり「スペック」がいま一歩だった。
決して、使えないワケじゃない。
ただ、ちょっと重いウェブページやアプリを複数立ち上げるようとすると、
動作が追いつかず、ストレスがたまってしまう。


ウェブブラウジングが中心とはいっても、
瞬間的に重い処理をこなすには、それなりに余裕がある性能のPCでなければ
「快適」にはならない。
で、そこそこ処理性能で、発熱の少ない(低TDW)CPUを選び、
「ファンコン」で回転数を低く抑える構成にたどりついた。

「無音」とは違うのだよ、「無音」とは

エンコ時はファンを全開、
普段は低速回転、
そんな「使い分け」で落ち着いたように見えたPC環境。


そこに「無音」のUMPC「UL20FT」がやってきた。
「無音」に慣れれば慣れるほど、
低速とはいえ、ファンのかすかな音が気になってくる。
で、

  • 集中して文章を書くときは無音のUL20FT
  • 大画面で動画を見たり、タブを並べて情報収集するときはデスクトップ

と、さらに細分化して使い分けるようになった。


エンコードとウェブブラウジングは、
さすがに利用シーンが大きく異なるものの、
集中して文章を書きたい時と、
大画面で情報収集をしたいとき、
そしてYoutube見るとき、
利用シーンとして被ることが多い。


ようは、そこそこのスペックで、しかも「無音」のデスクトップがあれば良いのだ。

安ノートPC買いますか?自作しますか?それとも・・・

UMPCにはHDMI出力が付いているから、
マウスとキーボードをつなげば、
さながら無音の省スペースデスクトップPCにもなる。
だけど、そうすると、せっかくのポータビリティがなくなってしまう。


じゃ、UMPCもう1台買いますか!
と、なる。
ただ、どうせ据え置きなら
自作機を組んだほうが、安く上がる。


で、色々パーツを選定していったわけだが、
そのときだった。
そうMacminiが登場した。


「どうせお高いんでしょ?」と思っていた。
それが、なんと、実売5万を切っていた。
2010年の旧型にいたっては、ヤマダ電器で3万を切る捨て値だ。
静音性はネットのクチコミでお墨付き、
ノートPC並の低消費電力、
アルミの質感とモノリシックなデザイン。


「いくら型落ちとはいえ、3万は安いな。AbeeのケースにAC電源、CPU、SSD、メモリで組んだら、中古を活用しても、5万はいくしなあ。ん、新型は消費電力上がってるけど、話題の新型アーキテクチャか。プラス2万以上の価値はありそうだな・・・」

アビー¥ 19,231 (13% OFF)


気づいたら、ジョブズへの布施を握りしめて、
レジにいたよ。

静音性・スペック・デザインの3点でMacminiの買得感は最強

Macmini、ワイヤレスキーボード、マジックトラックパッドの3点セットで、
金額だけでいえば、自作機なり安ノートよりも高くなるのは確か。
だけど、自作機でも質感に良いケースや高効率のAC電源等、
パーツにこだわると、けっこう良い金額になる。


正直、これまでのMacは、そうした面を考慮しても、
割高な「Mac税」があったと思う。
ただ、これだけコモディティ化が進んで、
「デスクトップはオワコン」と言われている時代に、
iphoneで培った購買力で、appleが満を持して投入してきた
新型Macmini mid2011(MC815J/A) 、
総合力では間違いなくコスパNo.1だと思う。

アップル¥ 56,290

iMacを選ばなかった理由

静音性、デザイン、スペック、大きな画面という
基準でいえば、iMacも有力候補。
ちょいと洒落たオフィスにあるPCの定番。
ヴィトンのバッグにも似たブランド力を持っている。

アップル¥ 99,000 (17% OFF)


費用対効果でいっても、モニタ代を考慮すれば、
決して悪くない?
考え方は人それぞれだけど、
私は、iMacのモニタは「産業廃棄物」という結論を出した。
ソフマップiMacの中古ページを見ると、
「黄ばみあり」「輝度むら」等、
液晶の不具合が乗っている物ばかり。
appleの液晶パネルは、Macbook airiMacもすべてLG製。
Macbook airでは高画質と評判だが、
あくまで「ノートPC」基準での話だと思う。
iMac程度のサイズになると、LGの製造ノウハウでは
輝度ムラや黄ばみの歩留まりは改善できないんだろう。
IPSパネルでLEDバックライト搭載と、
現時点でコスパだけなら最強のLGの液晶。
だけど、品質面で日本メーカを追い抜くには、
まだ5年くらいはかかりそう。
そして、iMacのように一体型PCの場合、
液晶モニタの品質がイマイチというのは、かなりのマイナス要素。

iMacを使うデザイナーは2流

ここまでくると偏見も含まれてるかもしれないが、
iMacを使っているデザイナーはしょせん2流』だと思う。


iMacのLG製パネルのディスプレイでは、
正確なカラーマネジメントができないからだ。
無論、グレアパネルであること自体、
厳密なカラーマネジメントが要求される用途では
「使うな」と製品自体が言っているに近い。


たしかに、著名なスタジオ、プロダクションでiMacは使われている。
弁解をするならば、
すべてのクリエイターにとって、
ディスプレイの色再現性がそこまで重要なわけではない。
作家、作曲家、コピーライターやサウンドエンジニア等々にとっては、
モニタのキャリブレーションなんて無縁といっても良い。
むしろ、iMacの美しいデザインから得られるインスピレーションのほうが、
はるかに重要なんだろう(笑)。


逆にカラーマネジメントが必須なのは、
印刷所のように「データ」が出力される場所で働くエンジニアで、
たいていは「スタジオ」というより、「工場(こうば)」という方が
イメージに近い、ひなびた職場で、
象牙色に日焼けしたEIZOのディスプレイを使っている。


そもそも鬼のようなスペックが必要な
プロダクションだと、
鉄塊のようなmacproと、真っ黒な2k×4k業務用液晶モニタが
みっしりと並べられている気がする。


ようは、そうした無骨さからは無縁の、
小洒落たオフィスを気取っている所ほど、
iMacが置いてあることが多い気がするってこと。
制作物がどんな色で出来上がるのかに、
大して気を払わないクリエイターが一流なわけがない。
「紙は細部に宿る」ってね。


だから、
吉岡徳仁のオフィスで、
iMacでauのiidaケータイ「X-Ray」のデザインをするシーンが、
「情熱大陸」で放送されていた(気がする)のを見て、
ちょっぴり残念でした。