ASUS UL20FTを再セットアップする
ユーティリティーソフトの再セットアップはけっこう大変
UL20FTもご多分に漏れず、余計な付属ソフトがプリインストールされている。
それらをアンインストールしても、OSは問題なく動くけど、
液晶モニタの調整や、バッテリー駆動時間やCPUのクロックアップなど、けっこう重要な機能もユーティリティソフトに依存している。
具体的には、Splendid Utility(液晶モニタの色温度を設定し、切り替える)や、
Power4Gear Hybrid(電源プランの管理とturbo 33というクロックアップ機能)。
この重要な2本に限って、再セットアップがめちゃくちゃ面倒で見事にハマった。
この記事を書いた理由は、ほぼこの2つのソフトのせいだ。
インストール方法
付属のDVDを使えば、ひと通りのユーティリティソフトを自動でインストールできる。
ただし、バージョン等の依存関係のせいなのか、
そのままではPower4Gear HybridとSplendid Utilityは中途半端にしか機能しないことがある。
Splendid Utilityが再起動したときに機能しない
Splendid Utilityを使うと、モニタの色温度を調整できる。
デフォルトだと、かなり色温度が高い(青っぽい)ので、Splendid Utility自体はすごく便利。
だけど、スタートアップに登録してあっても、グラフィックドライバとの相性で、再起動するとデフォルトに戻ってしまう。
[Fn]キー+Cで、有効にすることはできるけど、いちいちログインする度に押すのは面倒過ぎる。
Asusのサポートページ(ASUSTeK Computer Inc. -Support- FAQ M51VR FAQ ASUS Splendid の選択したモードを既定値にする方法によると、
モードを選択し「√」マークを選択します。
と書いてあるが、そんなのはとっくにやっている。
たどりついた結論
- UL20FTでは、DVDに収録されているバージョンのSplendid Utilityは正常に機能しない
- Splendid Utilityは、UL20FTのサポートページからはダウンロードできない
- サポートページからSplendid Utilityのダウンロードページを探し、最新版をインストール
UL20FTのページからはダウンロードできないのがミソ。
UL20Aからはダウンロードできるが、バージョンが古い。
Splendid Utilityの最新版のインストール方法
ASUSTeK Computer Inc.-Support-で「splendid」と検索すると、ダウンロードページが見つかる。
現時点では、「バージョン V1.02.0031」が最新版。
さらに間違いやすいのが、同じ「ASUS Splendid Video Enhancement Technology」という名前で、複数の「バージョン V1.02.0031」があること。
リンク先のファイルは何種類かあり、機種によって適合するものが異なるようだ。
誤ったファイルをインストールしようとすると、エラーになる。
試行錯誤の末、UL20FTでは「Splendid_Win7_32_64_Z1020031」というファイルでいけることが判明。
Splendid Utilityで、色温度を調整できない場合
Splendid Utilityで「Myprofile」を選ぶと、色温度とカラーバランスを調整できるはずなのに、
スライダー(つまみ)が表示されない場合がある。
- DPIを100%より大きくしている
- システムフォントを変えている
上記のいずれかをいじっていると、ダメみたい。
Splendid Utilityで「高dpi設定では画面のスケーリングを無効にする」にチェックを入れてもダメだったので、おとなしくDPI100%に設定。
125%ぐらいに拡大した方が、UL20FTの小さい画面では見やすいんだけども。
あるいは、どうしてもDPIを変えたいなら100%で設定を済ませて、あとは数値をいじらないならDPIを拡大しても大丈夫なはず。
Power4Gear Hybridのturbo 33が使えない場合
自動的にクロックアップするTurbo33という機能が使えなくなるときがある。
Power4Gear Hybridの再インストール方法
- タスクマネージャーを起動し、batterylife.exeというプロセスを終了させる
- コントロールパネルからPower4Gear Hybridをアンインストール
- UL20FT用のドライバーをすべてインストールする。ASUS - ノートパソコン- UL20FTでダウンロードできる。ATKPackageやKeyboard Device Filter Utility(KBFilter)は忘れやすいけど、どうやら必須。
- Power4Gear Hybridをインストール
成功すると、デスクトップにturbo 33のガジェットが勝手に追加される。ガジェットは消してもOK。
turbo 33をオンにしても、ファンの音など特に変化がない。バッテリーの残量が気になる場合以外は、turbo33をオンにしてたほうがいいかも。
オフにすると、UL20Aより動作周波数が低いってのも気分が悪いし。
turbo33を有効にすると、CPUとメモリを最大33%クロックアップできるらしいけど、つまりCPUクロック 1.06GHzが約1.41GHzになって、しかもデュアルコアだから、もし額面通りならわりと大きな差になりそう。
このUSBメモリが欲しいな。