セカンドベストはなんだ?

最善の策が取れなくても良い。最善を尽くすことがダイジ。

CDを取り込むのにappleロスレスを選んでは駄目だ。それはアップルの罠だ!

ロスレス可逆圧縮という響きに騙されて、
CD原音ままだと信じたらアップルの思うツボ。

可逆圧縮は、再生する際にWAVと同じ原音に戻せる圧縮の仕組みなので、ファイルサイズだけを圧縮できて音質は劣化しないのだ!」
そんなIT版ホットドックプレスのごとき、知ったかぶり文系ライターが跋扈している。
情弱はmp3、情強は可逆圧縮だって?片腹痛いぜ!

答えはWAVエンコード一択だ!
why?
だって可逆圧縮って結局は圧縮してるじゃん。
圧縮して音が悪くなることはあれど、良くなることは絶対ないですからっ!

音楽CDは、サンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数16bit、ステレオのリニアPCMという規格で統一されて記録されている。
WAVEはリニアPCMの上位互換規格で、
音楽CDの0 1のデジタルデータをそのままコピーできる。

可逆圧縮は、再生するときに、リニアPCMのデータを100%デコードできるので、「音質が劣化しない」とされる。
確かに原理的にはそうだ。
しかーし、デコード処理が入ることで、どうしたって多少のデータの遅延とノイズが加わる。
それが聴覚的に気付くことがほとんどないレベルだとしても。

たしかに、ファイルサイズが小さくなるメリットは認めよう。
だが、テラバイト級HDDの時代にたかだか1枚680MBの音楽CD分の容量がなんだっていうのだ。
そのうえ、Appleロスレスにしたところで、可逆圧縮ではファイルサイズはたいして小さくならない。

しかも!アップルロスレスロスレスATRAC は、規格と再生機器の囲い込みでそれぞれアップルやソニーでしか再生できない。

「音質そのまま、サイズは小さく」の売り文句に踊らされて、
再生のたびにデコード処理が必要で、しかも再生できる機器が限定される規格を選ぶなんて、まったく選択の自由を自ら放棄してるようなもんだ。

これはピュアオーディオ云々とはまったく別の話で、ごく普通の話。

余談だが、「ピュア」オーディオもヘンテコな話が多い。
CDをリッピングして聞くHTPCというスタイルも普及はしているが、
もっとも良いのは、CDを馬鹿高いCDプレイヤー、プリメイン、メインアンプで再生すべしという通念がある。
ま、PCのようなノイズ撒き散らす機械より、力率改善を度外視し、
ディスクリートの電源積んだCDプレイヤーのほうが、
じっさいは楽チンに良い音は鳴るはずだ。
が、理屈のうえでは、CDのような不安定なお皿を回しているより、
うんと帯域の広いHDD、もっといえばSSDから再生するほうが良いの決まっている。
で、D/Aコンバーターが違うじゃんという話になるのだが、
それを持ち出すとき、
そもそものCDを読みだす段階は都合よく無視されているから笑止。
CDの記録面のデコボコに赤色レーザーダイオードを照射して、
フォトダイオードで反射光を見て、アンプで増幅してA/D変換。
こんなにも不安定なアナログ処理があるのに、
どこそこのレーザーダイオードやLDD、アンプが良いなんて話は聞いたことがない。ま、仮にソニーのプレイヤーのレーザーダイオードを日立のレーザーダイオードに交換するなんて、よっぽど器用じゃないとできないし、
ダイオードの極性が違ったり、なんだで動かないだろうけど。
A/D D/Aがいちばん音に影響するから大切ってのはオーディオマニアの常識のようだけど、
そのわりに、じっさいはアナログ処理が多いところ見落としてません?と思ったり。

私は耳くそがたまってます。