長岡鉄男ってそんなに偉いの?
iPod世代の私には、なかなか理解できないのだけど、
長岡鉄男という人は、いまだに一部のオーディオマニアに絶大な人気を誇っている。
長岡鉄男のオーディオ哲学を熱烈に支持する、いわゆる「長岡教」の信者も根強い。
相田翔子の親衛隊は消滅してしまったというのに、まったく長岡教の影響力恐るべし、である。*1
なぜ長岡鉄男の人気は途絶えないのか?
なぜオーディオ界隈で神格化されるのか?
その答えはつぎの3つにあると思う。
長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術 基礎編 SpecialEdition 1
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*1:アイドルは次から次に若くてカワイイ子がデビューするのに対して、「オーディオ評論家」は時代背景の影響が強い職業なので「長岡の後に長岡なし」という状況なんだと思う。
五味康祐のオーディオ評論を読む。その2
女とオーディオ
「涙とともにパンを食べたものでなければ、人生の味は分からない」 ゲーテ
五味康祐のオーディオ評論の根本には、このゲーテの格言に通じるものがある。
五味康祐「オーディオ巡礼」は、オーディオ評論の形式をとった、いわば私小説なのだ。
五味康祐が自身の女性関係を告白し、その記憶がアンカーとなり、
「特定のレコードを鑑賞すると筆舌に尽くしがたいペーソスを感じるのだ」という形式のエピソードに本書の醍醐味がある。
五味康祐が愛したタンノイ オートグラフはもはや廃盤。
レコード時代のアンプやカートリッジをウンヌンしても、懐古趣味にしかならない。
ただ、「人」を主軸に置いたエピソードの魅力は普遍だ。
「微に入り、細に入り」なオーディオ批評が多い昨今、
「なるほど、こんなオーディオの語り方があったのか!」と、
かえって斬新に感じたので、その一部をご紹介したい。
五味康祐オーディオ巡礼 (SS選書)
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五味 康祐
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