DTCPとDTCP-IPの違い
名称 | 端子 | 暗号化方式 | 認証 |
---|---|---|---|
DTCP | IEEE1394 | 鍵長56bit M6 | 制限認証or完全認証 |
DTCP-IP | LAN | 鍵長128bit AES | 完全認証のみ |
DTCP-IPはDTCPのセキュリティーの強度をさらに強化し、IP通信に対応したもの。
だが、DTCPのセキュリティが決して弱いわけでない。
当時としては、輸出が許可された最高水準の暗号技術だった。
ソフトウェアに鍵を持たせるケースがでてきたDTCP-IPと比べて、
鍵をハードウェアに埋め込んでいるDTCPのほうがかえって安全とすら言える。
暗号技術
DTCPで採用しているのは、日立製作所が開発した軽量暗号 M6(MULTI6, エム・シックス) 共通鍵暗号方式で鍵長56ビットの64ビットブロック暗号。*1
ちなみに日本のデジタルテレビで採用されているMULTI2も日立が開発。
暗号技術は国策的に極めて重要なテクノロジー。
映画「ビューティフル・マインド」の背景にもなっている。
国産暗号技術を家電製品で採用してあげて、開発を支援すべきだと思う。
CRYPTREC、2013年の電子政府推奨暗号リスト改訂で国産暗号を削減する方針を明らかに - スマートフォン - Tech-On!
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暗号技術の輸出規制
*1:[http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/Secureplaza/sec_trend/tec/ag/ango_gijutu03.html:title]
*2:[http://ja.wikipedia.org/wiki/AES%E6%9A%97%E5%8F%B7:title]
*3:[http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press_Archive/199809/98-0924/:title]
*4:[http://itpro.nikkeibp.co.jp/word/page/10000081/:title], [http://www.toshiba.co.jp/tech/review/2003/06/58_06pdf/a08.pdf:title]