セカンドベストはなんだ?

最善の策が取れなくても良い。最善を尽くすことがダイジ。

日経MJが伊賀泰代氏の記事で「ちきりん」に言及したのは悪趣味。

日経流通新聞日経MJ)「マッキンゼーOBが書いた本」特集で伊賀泰代氏の著作が紹介された。
日経MJの記者は「マッキンゼー本」が売れる理由について、ちきりん氏のコメントを引用していた。
「ちきりん氏=伊賀泰代氏」という噂を前提にしたジョークのつもりなのだろう。

もちろん記事には「ちきりん氏=伊賀泰代氏」の噂にはまったく言及されていない。
記事を素直に読むと、「ちきりん氏」のコメント引用は極めて不自然。
なぜブロガーのコメントをわざわざ引用したのか?
数あるブログのなかで、なぜちきりん氏が取り上げられたのか?
限りなく事実に近いとはいえ、あくまで憶測に過ぎない噂を前提にするのは、マスメディアの品格を疑う。

日経MJは横書きのプレスリリースを縦書きに直した記事ばかりのマーケティング専門誌。
マーケッターはトレンド情報に敏感で、直感と憶測の世界。
いい加減な媒体ならではスノッブなジョークをかましてくれるのは歓迎したいが、
今回のはステマや内輪ネタに似たような不快感が残った。
しかも日経MJの記事を伊賀泰代氏がブログでピックアップしている。
「伊賀泰代→日経MJ(ちきりん)→伊賀泰代」と情報の肉骨粉状態。
これはひどい。

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教職員の駆け込み退職批判に隠れた陰謀は?


今年度に退職を予定している埼玉県の教職員の「駆け込み退職」が問題になっている。
教員批判だけでなく、「2月施行はおかしい」という制度を批判する電話などが埼玉県に相次いでいるそうだ。*1
この問題を流行りの行動経済学っぽく考えてみよう。

さて、駆け込み退職をする先生と2月に退職金削減をスタートさせた埼玉県、悪いのはどっち?

ぶっちゃけ、どっちも悪くない。
早期退職する先生も手当削減を2月に踏み切った埼玉県も経済的に合理的な判断。
そもそも「駆け込み退職する先生は無責任だ!」とか「4月直前に施行した地方自治体がおかしい!」と「教師vs自治体」の対立軸にマスコミが論点を誘導しているように感じる。
なにか隠された狙いがありそうだ。
例えば、本当の狙いは人件費削減でなく、ズル賢い官僚が仕込んだ社会実験だったり?
定年を迎える教職員の退職金削減は、ミルグラム効果(権威へ服従する心理傾向)を行動経済学のモデルで分析・利用するのにうってつけのサンプルだ。

*1:[http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130125-OYT1T00031.htm?from=ylist:title]

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経済学はゲームも現実世界も関係なく通用しない。

「リアルビジネスでも、ゲーム理論ちっくなことが起きているぜ」という興味深い記事。
だが、経済学の概念を勘違いしてるっぽいので指摘と修正。
ゲームの世界の経済学が現実世界に通用するという話 - やねうらお−俺のブログがこんなによっちゃんイカなわけがない

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